■第22回Kフォーラム

ざっくばらんフォーラム
「AI・ロボットと共に棲む社会のデザインは如何に」

開催日:2024年8月8日(木)〜10日(土)
会場:ホテルアソシア高山リゾート


 AI技術とAI技術が可能にする新しい技術が人々の社会と生活の中心に一気に流れ込んでいます。チャット型生成AIのマルチモーダル化は、テキストだけでなく音声、画像や動画を統合し、より複雑かつリアルタイムの対話を可能にし、幅広い分野で応用が進んでいます。本フォーラムでは、このようなAI技術の最新動向と社会への影響を掘り下げ、AIと共棲する未来社会のデザインのために必要な技術的、倫理的、社会的な課題について、深い議論を繰り広げたいと思います。 AIとAIが造り出す技術の信頼性や道徳性の議論をするとき、技術を使う人間の道徳という考えを乗り越えて、人間と技術の相互作用の中にある道徳として考えるのも一つでしょう。技術的論点の一つは、「複数の物理的システムが、物理的環境との相互作用のもとで与えられたタスクを完遂するための学術上の問題点とその解決法を明らかにすること」でしょう。このような課題を探求する具体的な舞台の役割を果たしてきたロボカッププロジェクトを通して検討するのも有意義と思います。ざっくばらんに、最新の話題の提供と課題の本質に迫る討論を展開し、AI技術がもたらす潜在的な可能性と課題を理解し、人間と技術と環境の相互作用が織りなす社会の洞察を共有するフォーラムとしたいと思います。
(世話人代表 名古屋大学・愛知県立大学・豊橋技術科学大学 名誉教授 稲垣 康善)



プログラム
(敬称略)

8月8日(木)
14:00 フォーラム開会

<セッションI:人工システムと社会における信頼>
14:10
「深刻化するAIリスクの概観と社会的トラストの課題」
福島 俊一
(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 研究開発戦略センター(CRDS)フェロー)
15:10
「デジタル情報空間の生き方」
鳥海 不二夫
(東京大学大学院工学系研究科 教授)
16:10
「AI社会におけるニューストラスト」
藤代 裕之
(法政大学社会学部メディア社会学科 教授)
17:20
「各国のAI規制動向に関する考察及び、国・企業に求められること」
吉永 京子
(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授)

8月9日(金)  

<セッションII:ヒトの認知とAIの信頼>
9:00
「人間-AI協調意思決定のための適応的信頼較正理論と胸部X線協調読影への応用」
山田 誠二
(国立情報学研究所/総合研究大学院大学 教授)
10:00
「音楽推薦システムと信頼されるExplorable推薦基盤技術」
後藤 真孝
(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員)
11:00
「発見科学から生まれた説明可能なAI「Wide Learning」の技術と応用事例」
浅井 達哉
(富士通株式会社 富士通研究所人工知能研究所 シニアリサーチマネージャー)

8月10日(土)

<セッションIII  ロボカップセッション>
8:30
「ロボカップの歴史と今後」
浅田 稔
(大阪国際工科専門職大学 副学長、大阪大学先導的学際研究機構 特任教授(名誉教授))
9:15
「ロボカップ@ホームにおける大規模言語モデルの活用」
岡田 浩之
(東京情報デザイン専門職大学 情報デザイン学部 教授)
10:00
「ロボカップジュニアの歴史と今後」
江口 愛美
(カリフォルニア大学サンディエゴ校 准教授)
10:30
「ロボカップジュニア・ジャパンの歴史と今後」
水野 勝教
(愛知工業大学 教授)
11:00
「ロボカップJr. 参加チームの研究開発・実証実験(競技会)報告会」
・Crescent(Re) 馬場 拓海、中東 祐樹
(立命館大学1年)  
 
「ロボカップJr. 参加チームの研究開発・実証実験(競技会)報告会」  
・たのロボ! 煦 鏡士朗、鷲見 深凪、宮里 孝希
(岐阜高等工業専門学校4年)
11:30
総合討論