■第21回Kフォーラム

第21回 ざっくばらんフォーラム
「AI・ロボットと人間・環境・社会とのインタラクション」

開催日:2023年8月24日(木)〜26日(土)
会場:ホテルアソシア高山リゾート


 昨年第20回Kフォーラムでは、AI・ロボットが如何に社会で使われているか、社会実装にかかわる課題と社会課題の解決へのアプローチを中心に討論が展開されました。AI・ロボットの社会実装が進められ、そして共生を進めようとすれば、人間、環境、社会との相互作用が課題になることは必然であると思われます。米コロラド州のアートイヴェントで優勝した画像を生成したMidjourneyや流暢な文章を生成するGPT−3の出現、またメタバースの社会実装などなど、AI技術のレベルアップということで済む話でなく、人間、環境、社会に大きな作用を及ぼし、そして反作用としてAIの在り方に影響を及ぼすのではないでしょうか。その相互作用の螺旋的上昇の先にAI・ロボットとのウェルビーイングな共生社会を見たいと思います。広く関連の分野の第一線で活躍中の研究者の皆さんに参加いただき、ざっくばらんでいい、談論風発自由でいい、最新の話題の提供と課題の本質に迫る議論を展開し、参加者それぞれが何かを感じられ持ち帰ることができるフォーラムとしたい。
(世話人代表 名古屋大学・愛知県立大学・豊橋技術科学大学 名誉教授 稲垣 康善)



プログラム
(敬称略)

8月24日(木)
14:00 フォーラム開会

<急展開するAI研究>

14:10

「人と共生するAIとは「どういうAI」で「どういう関係」になるのか?」
栗原 聡(慶應義塾大学理工学部 教授)

15:10

「AIエージェントと生成AI」
中川 裕志(理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダー)
16:10 「人とAIの共存を幸せに実現する技術と表現」
江渡 浩一郎(産業技術総合研究所人間拡張研究センター 主任研究員)
17:20 「集合的予測符号化と記号創発システム 〜人間とAIロボットの共生社会に向けて〜」
谷口 忠大(立命館大学 情報理工学部 教授)

8月25日(金)  

<ウェルビーイングな共生社会を目指すロボットとAI>
9:00 「〈弱いロボット〉だからできること」
岡田 美智男(豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授)
10:00 「LLMは、身体性を持つか?」
池上 高志(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
11:00 「モノと人のwell-beingの関係」
上出 寛子(名古屋大学未来社会創造機構 特任准教授)
13:30〜
17:30
エクスカーション 飛騨大鍾乳洞・銚子の滝 バスツアー

8月26日(土)

<破壊的イノベーションに直面する科学技術と文化・社会システム>
9:00 「AI史研究の未来を考える―歴史学のアプローチと史料保存の可能性」
杉本 舞(関西大学社会学部社会学科 准教授)
10:00 「人・法・ロボット−科学技術と共進化する統治システムのあり方を求めて」
稲谷 龍彦(京都大学大学院法学研究科 教授)
11:00 「伴侶種としてのロボット」
勝野 宏史(同志社大学社会学部 准教授)