21世紀も2ステップ目というところでしょうか。サイバー空間を支えるネットワークは益々厚みを増し、下界の身体的接続を見え辛く、また疎外しつつあるようにも見えます。
我々は皮膚感の共有を望むのではないでしょうか。だが過度な接続は、思考の流れを鞘にはめ、マンネリ化する恐れがあります。新しいものをつくるには流れをときたま切断する必要があるのではないでしょうか。これが“ブレーク”です。
そこで本財団は情報の認知、脳、身体、ロボット関連の科学、工学分野で日ごろお仕事に没頭しておられる研究者の方々に、いわばコーヒーブレーク的な談話の雰囲気を持つ意見交換の場を提供することを旨として、2泊3日にわたるフォーラムを催すことに致しました。ブレークは状況をリセットして初期化することにつながります。ここは多様な未秩序の世界です。それでフォーラムの頭に“ざっくばらん”の語を冠しました。 (世話人代表 福村晃夫) |