■第3回Kフォーラム

新生ロボット:イマジネーションとクリエーション
開催日:2002年8月7日(水)・8日(木)
会場:ホテルアソシア高山リゾート


《 開催趣旨 》
 このフォーラムは、ロボット産業とロボット文化の振興に寄与することを目的として開催しました。研究者、産業人が、これからのロボットにかける夢(色、形、デザイン、機能、方向性など)を自由な発想で語り合い、ロボットの実現に向けて論議を交わす、自由討論形式で行いました。
 フォーラム第1日目は、名古屋大学大学院福田敏男教授の司会のもと、それぞれ短時間のプレゼンテーションを行い、談論風発的なリラックスした、和やかな雰囲気で進行。時には鋭い質疑応答も飛び交い、ほとんど休憩もせず、予定時間も遙かに超え、夜10時まで続けられました。
 2日目の開始時間も予定を30分早め、8時30分から12時まで活発な討論が続けられ、今後のロボットの夢、進むべき方向など、熱く語り合われました。
 人間型ロボットは、今後、福祉・介護型、癒し型、ガードマン・セキュリティー型、家政婦型、子育て・教育学習型、医療型、工事型、スポーツ・トレーニング型、遊技型等々、超えなければならないハードルを一つ一つクリアしながら、さまざまな形に発展していくのだろうと思います。
 いずれにしても皆様の研究の成果が結集され、夢物語ではなく現実のものとして、少しでも早く実用化の花を咲かせ、日本の産業界を活気づけるようになれば、大変素晴らしいことです。
 財団としても、今後ともいろいろな形で、情報科学の発展に寄与していきたいと決意をあらたにした次第です。



プログラム
(敬称略)
8月7日(水)
開会の挨拶 14:00
実行委員長 栢森 雅勝
(ダイコク電機株式会社 代表取締役副社長)
趣旨説明 14:05
趣旨説明 総合企画担当 福村 晃夫(名古屋大学・中京大学名誉 教授)
  14:15
プレゼンテーション「これからのロボット・期待される物」
総合司会 
福田 敏男(名古屋大学大学院工学研究科 教授)
1 14:30
「ロボカップの大いなる挑戦」
浅田 稔(大阪大学大学院工学研究科 教授)
2 15:20 「制御モデルの実験、システム構造に関する考え方と
“運動学習”の実装に関しての考え方とその結果」
永嶋 史朗(富士通研究所ペリフェラルシステム研究所 主任研究員)
3 16:10 「ニューロロボット・人工生物プロジェクトの研究開発体験」
棚橋 純一(中京大学情報科学部 教授)
    休 憩
4 16:45 「知能の構成論的アプローチ」
石黒 浩(和歌山大学システム工学部 教授)
5 17:30 「ウエアラブル・ロボティクスの提案」
小林 宏(東京理科大学工学部 助教授)
    夕 食
6 19:30 「感性制御システムを作っているベンチャー企業から見たテーマ」
光吉 俊二(株式会社エイ・ジー・アイ 代表取締役社長)
7 20:45

「現在取り組んでいるロボットの研究開発活動について」
古田 貴之(科学技術振興事業団北野共生システムプロジェクト 共生系知能グループ・リーダー )

  22:00 終 了

8月8日(木)
8 8:30
「ロボットと福祉・介護技術」
中野 栄二(東北大学大学院情報科学研究科 教授)
9 9:30
「ヒーリングサウンド生成と癒しロボット」
伊藤 英則(名古屋工業大学知能情報システム学科 教授)
    休 憩
10 10:20 「ヒューマノイドのモーション生成・制御に関するソフトウエアー的アプローチ」
加藤 昇平(名古屋工業大学知能情報システム学科 講師)
11 11:00 「人と機器との円滑なコミュニケーション・その対話処理技術」
小松 慈明(ブラザー株式会社 技術開発部主任)
  11:50 まとめ・質疑応答
  13:00 終 了