■第14回Kフォーラム

「ざっくばらん」フォーラム3
開催日:平成26年8月7日(木)〜9日(土)
会場:ホテルアソシア高山リゾート


  20世紀は世界戦争の世紀であったと反省する人がいます。しかしこの世紀ではPost−war文化として情報社会が想像され、創造されました。そしてそれが現実のものになったこの世紀では、グローバルな、サイバー的な攻撃の渦が巻き始めているのが現実です。これへの対処も喫緊のことですが、同時に、我々はその先の、いわばPost−post−war文化の想像、創造に対して身構えておかなくてはならないのではないでしょうか。ちょうど20世紀初頭の情報科学・工学の先駆者たちがそうであたように。
 新しいものを作るのには定型化された思考の流れを一時停止する必要があります。これが“ブレーク"です。そこで本財団は情報、認知、脳、身体関連の科学、工学分野で日ごろお仕事に没頭しておられる研究者の方々に、いわばコーヒーブレーク的な、談話の雰囲気を持つ意見交換の場を提供することを旨として、2泊3日にわたるフォーラムを催すことに致しました。ブレークは状況をリセットして初期化することにつながります。ここは多様で未秩序の世界です。それでフォーラムの頭に“ざっくばらん"の語を冠しました。



プログラム
(敬称略)

8月7日(木)  4F 「ルビーの間」
14:00 フォーラム開会

  14:00
事務連絡 事務局より
  14:05
挨拶 実行委員長より
はじめに−世話人代表 挨拶
1 14:15
世話人代表 福村 晃夫(名古屋大学・中京大学 名誉教授)
2

14:25

「人間の内部状態を顕著化する視覚的インタラクション」
平山 高嗣(名古屋大学大学院情報科学研究科 特任准教授)
3

15:25

「画像技術の現場で聴いた気になるメッセージ」
―画像デジタル化・エンジン検査・似顔絵の研究―
輿水 大和(中京大学工学部人工知能高等研究所 教授)
4 16:25 「ソフトウェア工学の挑戦」
片山 卓也(北陸先端科学技術大学院大学 名誉教授)
5 17:25 討論

8月8日(金)  4F 「ルビーの間」
6 9:00
「論理・確率・機械学習」
佐藤 泰介(東京工業大学大学院情報理工学研究科 教授)
7 10:00 「言語の前提としての生物的基盤」
辻井 潤一(マイクロソフト・リサーチ・アジア 首席研究員)
8 11:00 「将来に向けての努力」
長尾 真(元京都大学総長 名誉教授)
9 12:00
午前討論
10 14:00 「知能ロボット研究と実用化への課題」
三浦 純(豊橋技術科学大学情報・知能工学系 教授)
11 15:00 「予測学習を基盤とした乳幼児の認知発達:構成的アプローチからの提言」
長井 志江(大阪大学大学院工学研究科 特任准教授)
12 16:20 「HAI:ヒューマンエージェントインタラクション
ー その問題と解決のアプローチ ー」
山田 誠二(国立情報学研究所 教授)
13 17:20 午後討論 

8月9日(土)  4F 「ルビーの間」
14 9:00
「プライバシー保護の技術と法制度の動向」
中川 裕志東京大学情報基盤センター 教授)
15 10:00

「情報発信型翻訳への機械翻訳の活用について」
井佐原 均(豊橋技術科学大学情報メディア基盤センター 教授)

16 11:00 討論