20世紀は世界戦争の世紀であったと反省する人がいます。しかしこの世紀ではPost−war文化として情報社会が想像され、創造されました。そしてそれが現実のものになったこの世紀では、グローバルな、サイバー的な攻撃の渦が巻き始めているのが現実です。これへの対処も喫緊のことですが、同時に、我々はその先の、いわばPost−post−war文化の想像、創造に対して身構えておかなくてはならないのではないでしょうか。ちょうど20世紀初頭の情報科学・工学の先駆者たちがそうであたように。
新しいものを作るのには定型化された思考の流れを一時停止する必要があります。これが“ブレーク"です。そこで本財団は情報、認知、脳、身体関連の科学、工学分野で日ごろお仕事に没頭しておられる研究者の方々に、いわばコーヒーブレーク的な、談話の雰囲気を持つ意見交換の場を提供することを旨として、2泊3日にわたるフォーラムを催すことに致しました。ブレークは状況をリセットして初期化することにつながります。ここは多様で未秩序の世界です。それでフォーラムの頭に“ざっくばらん"の語を冠しました。