■第9回Kフォーラム

「理工系情報学科の諸問題―特にそのアイデンティティと夢を語らう」
開催日:平成21年8月6日(木)〜8日(土)
会場:ホテルアソシア高山リゾート


《 開催趣旨 》
 若者の「情報科学・工学離れ」がいわれております。その原因には若者の理工学離れの派生、いわゆる先進国の学生のDr離れ、若者のNEAT性、3K嫌い、エンドユーザ志向、ITが見せつける諸社会悪などいろいろあると思われますが、科学・工学側にも課題があるのではとの思いから、私どもは、平成19年、20年度にそれぞれ「情報科学のルネッサンスを語る」、「情報科学技術のReality」と題したフォーラムを開催いたしました。そして21名の研究者のご意見のなかに、情報科学のパラダイムシフトの必要性のほか、別紙記載のような魅力的な研究教育の分野があることも知り得ました。そこで次は、科学・工学側と学生(大学、高校)及びその周辺側との間に良好なコミュニケーションチャンネルを敷設することの可能性を探ることになりますが、それにはまずは我々自身が装いを新らたにして若者の前に立ち現われることが肝要と考えます。
 思えば情報科学の黎明期に、コンピュータの出現は論理の深淵の機械探索の夢をかきたて、論理制御された人工知能に若者は技術開発の夢を託しました。それから半世紀有余、時代はナノの時代に入り、またしても知的デバイスのcombinatorial explosionが予想されます。同様の爆発は、過去、ミリ、マイクロの時代にもあり、技術はそのたびに爆発のエネルギーを巧みに利用して参りました。果して今度はどのような利用があるのでしょうか。それは、過去のサイバー空間を時代の要請のもとで止揚、発展させた新しい情報空間ではないでしょうか。そこには、論理、感情、感性、身体性、リアリティなど、はば広いモダリティにわたる人間が包み込まれるでしょう。
 ところで、この新しい情報空間の構築にあたる者を誰が育成するのでしょうか。それこそが理工系情報学科であるとの思いからこのフォーラムを企画しました。



プログラム
(敬称略)
8月6日(木)
〔1〕はじめに
1 14:05
世話人代表 福村 晃夫(名古屋大学・中京大学 名誉教授)
〔2〕情報科学技術を語る
2 14:15
1:「情報科学の黎明期・興隆期」
稲垣 康善(豊橋技術科学大学 理事・副学長)
3

15:15

2:「情報科学は輝きを取り戻すか?」
辻 三郎(大阪大学・和歌山大学名誉教授)
 

16:15

休 憩
〔3〕わが院・学部・学科を語る
4

16:30

1:「名古屋工業大学の情報教育体制」
内匠 逸(名古屋工業大学大学院情報工学専攻 教授)
5 17:30 2:「中京大学における理工系情報教育」
長谷川 純一(中京大学情報理工学部機械情報工学科 教授)
 

18:30

討 論
  19:00 夕食後、適時談話会

8月7日(金)
〔3〕わが院・学部・学科を語る(つづき)
6 9:00
3:「飛躍のためにグローバルスタンダードとなる技術を目指す」
石塚 満(東京大学情報理工学系研究科創造情報学専攻/電子情報学専攻 教授)
7 10:00 4:「早稲田大学の情報学科について」
村岡 洋一(早稲田大学基幹理工学部CS学科 教授)
〔4〕パートナーとして語る 大学
8 11:00
1:「情報関連学科以外の学科カリキュラムとその重要性」
志村 正道(東京工業大学・武蔵工業大学 名誉教授)
 

12:00

討 論
  12:30 昼 食
9 13:30 2:「隣接工学」
浅田 稔(大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻 教授)
   パートナーとして語る 企業「技術系企業」
10 14:30 3:「ビジョンと夢」
武 理一郎(株式会社富士通研究所R&D戦略室 主席研究員)
  15:30 休 憩
11 15:40 4:「理工系情報学科の研究教育について想う」
棚橋 純一(中京大学情報理工学部情報メディア工学科 教授)
   パートナーとして語る 企業「情報教育産業」
12 16:40 5:「情報教育に未来への想像力を」
赤羽 良剛(ブレーンフォーラム株式会社 代表取締役)
   パートナーとして語る 高等学校
13 17:40 6:「高校普通教科「情報」新学習指導要領と予想される影響」
阿部 圭一(愛知工業大学情報科学部情報科学科 教授)
  18:40 夕 食
    夕食後、適時談話会

8月8日(土)
〔4〕パートナーとして語る(つづき) 高等学校
14 9:00
7:「中高の現場から見た情報科学への要望」
栗本 直人(滝高等学校 教諭)
15 10:00
8:「教育界トライアングルから見た情報科学」
山崎 勝則(中京大学附属中京高等学校進路部進路対策担当職員)
〔5〕まとめ
  11:30

稲垣 康善(豊橋技術科学大学 理事・副学長)

  12:00

昼食後・解散